涸沢カール(2309m)~パノラマコース
(上高地登山口1500m…登山口~頂上まで標高差809m)
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2015.10/3(土) 前夜沢渡駐車場泊 

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出逢った花
鳥たち



先週から今週にかけて皆が紅葉観に出かけるもんで
居ても立ってもおられずに…
思い切って涸沢へピストンの計画
ちょっとロングで大変そうだ


10/2(金)前夜泊  ~ 3(土)素晴らしい青空
薬師岳で少々自信が付いたがロング日帰りピストンの涸沢…歩道歩きが20㎞弱あるとはいえ走行距離
30㎞の山歩きは少々覚悟がいるなぁ
昨年踏破したNさんに様子を聞いて前夜泊にて出発する。
とにかく前半の林道歩きはとばして涸沢に10までに着ければなんとかなりそうだ…
14:00に家を出て、下道走行で今夜泊の沢渡のPには18:30到着、例によっての車中独宴、
何時も寂しいが、何時も楽しい。
そんなこんなで素晴らしい星空を仰ぎながら夢の中へ…
朝の目覚めはまだ暗い4:00だ、近くの車も灯をともしてごそごそ中の様だ
一番のタクシーを捕まえようと早々に準備をしてパンをお腹に入れ乗り場へ急ぐ
既に何台かのタクシーは出発しているようで、駐車場には運良く同乗できる方が4人みえて
自分を入れて5人、相談がまとまった頃にタクシー乗車、4:30だ。釜トンネル入り口で
少し待機して5:50に開門、タクシーが一斉に走り出し狭い梓川沿いの道を猛スピードで行く。
真っ暗な上高地バスターミナルへ6:05到着で安全を祈願しながら早々に歩き始める
上高地ターミナルを5:05~明神館へ5:41~徳澤へ6:18

暗い中をヘッドランプを付けて河童橋、明神、徳澤へととにかく歩く、それでも徳澤まで2:15かかっていて
今後の時間に余裕があるのかないのか見当もつかない
それでも景色は上高地、いつ来ても素晴らしいロケーションが出迎えてくれて快適な沢沿い歩きだ
途中で携帯電話を無くされた女性と擦れ違ったが、その後直ぐに自分が見つけて明神にデポしてあった
彼女のザックにそっと置いておいた。彼女はきっと河童橋付近まで戻られたのだろう
そんな事が熱田りして気分良く歩く
徳澤から新村橋を経て横尾へは6:58到着

徳澤もそうだったが此処もテントが賑わっていて
混雑する涸沢でのテントを避けて此処からピストンするのだろう
そんなゆったり紅葉山行もいいね
そんなこんなでここでも休憩はそこそこにすぐ出発だ
此処までの林道歩きは殆ど少なかったが徳澤、横尾での宿泊者が早朝出発しておられ
細い登山道で道をゆづって貰いながら先を急ぐ、少し前に事故のあった屏風岩を見ながら大きく回り込み
少しばかり斜度が上がった辺りで今度は下山者と擦れ違うようになる、7:30頃だ

それにしても素晴らしい青空で屏風の岩に纏わり着く彩も一段と映えて素晴らしい紅葉だ
岩場の路を登り詰めて雑木林を抜けると本谷橋に出る、とどうだろう?凄い人の数だ。
殆どが乗って行く人達のようだが皆小屋かテント泊の人達なんだろう
自分もここでは清水で顔を洗い喉を潤して少し英気を頂き再び出発、7:46
この時点で遅くても9時30頃には涸沢に着けるだろう…と時間的に余裕が持てるようになり
歩行にも余裕が出来た。



広葉樹林帯に包み込まれて登り詰めれば徐々に高度を増し周りの紅葉も少しづつ鮮かさを増してくる
やがて振り返れば横尾尾根の向こうに常念岳山脈の連なりが見え、前方には穂高の連なりが見え始める
真っ青な空に素晴らしい紅葉と山肌とが溶け合って何度見ても飽きない景色だ。
 振り返れば常念岳
目の前に穂高岳

横尾谷が右股本谷と涸沢に分岐して涸沢沿いの登山道になると彩が一層艶やかに深まり素晴らしい
個の紅葉の中、こんなに天気に恵まれて贅沢な山歩きが出来る事に感謝感激だ。
下山される方、涸沢の畔でザックをおろし癒される方、先を急ぐ方…多くの人達を魅了させてしまう紅葉だ
カメラ片手になかなか前に進めないがそんなこんなで涸沢ロッジには9:05到着でした到着でした。


ロッジではご自慢のおでんとビールで紅葉見酒と朝から洒落込んでゆったり
時間的に余裕があれば来た道を帰るのではなくパノラマコースで屏風の耳へ行きたいな?
と密かにたくらんで居た訳でしたが何とか実行に移せそうなTime。
涸沢カールでの落ち着いたゆったりした時間を写真を撮りながら過ごしパノラマコースへいざ!!

小屋で水を補給して初めてのコース、パノラマコースへ…
ヒュッテから少し戻ると分岐があり屏風のコルに向けて登り返す訳だが前知識としては少々岩場の
危険地帯があるとの事、慎重に…と念を押しながら前へ進む。
途中振り返ると涸沢カールの展望がこれまた素晴らしい。
涸沢の紅葉はこっちから見た方が景色が良いようだ
そして行く手には屏風の頭と人の立つ屏風の耳がしっかり見えて来る。
そんな景色をカメラに収めつつ登り返すと
横尾尾根沿いに槍ケ岳の穂先が見え始める。
これまた穂高~槍へのまだ見ぬ踏破への憧れが湧き起こる。
この辺りからのコースは岩稜帯でクサリ場もあり慎重を要するが
通ってみればさほどでも無くやがて西の尾根に出る
尾根に出るとまたまた景色が一変し左には穂高、目の前には屏風の耳、右には遠く富士山から
南アルプスまでロケーションが広がっている。パノラマコースはなんて贅沢なコースなんだ。


そんなパノラマにまたもや釘づけだが目の前の屏風の耳に向かって先へ進むと
屏風のコルへ到着だ、皆デポして登っておられるようで
ザックが点々と…
常に体に負荷を…っとザックは背負ったまま登る。
ピークまでは結構な急登だが足場もしっかりしていて登り易い
振り返れば前穂高岳、途中の回り込んだ岩場からは涸沢カールが見下ろせ
頂上からの360度の大パノラマに期待しつつ20分ほどで三角点のある屏風の耳に立つ。

天気も最高で素晴らしいパノラマが広がりここからの景色は絶景だ
涸沢カールを俯瞰し穂高連峰~槍ケ岳、常念岳山脈から富士山、南アルプス
いやいや…絶景ですなぁ

先ずは穂高の連なり
其々を拡大すると

前穂高岳~吊尾根

奥穂高岳

涸沢岳

北穂高岳

大キレット

南岳~西岳~大喰岳

槍ケ岳

鷲羽岳~水晶岳?

そして常念岳方面の連なり(遠く見えるのは妙高、火打では無く四阿山か?)
そして其々を拡大してみますと

燕岳~大天井岳

横通岳~常念岳

常念岳と遠く四阿山

遠く浅間山

蝶槍~蝶ヶ岳

富士山と甲斐駒ケ岳

白根三山

塩見~荒川~赤石、聖

そんでもって下を見やれば

上高地方面~梓川

涸沢カール

余りの景色の良さに…記念に…二枚も撮ってもらいました

全てに満足、満喫ですっかり時間を費やしました、そろそろ下山しますかね
先ずは来た道を下り屏風のコルで分岐し奥又沢方面へ下ります。夏は花が綺麗な所だそうだが
今は名残も咲いていない。岩場あり砂道ありでガンガン下り途中小沢を渡り崩壊地渡りで
結構ロングの下りである
そうこうしていると大きな沢に出るが奥又白谷はもう一つ先の谷でした。

大好きな奥又白池への分岐で沢の水で生き返り後は何度も通った道を下るだけだ
此処からの距離も意外とあり、そろそろ飽きて来た頃に林道にぶつかり、更に林道を飽き飽きして歩くと
新村橋に到着、この辺りで時間を確認するも随分余裕があり早い時間に帰れそうで安心する。

新村橋から徳澤まで来ると今までの静寂から一気に大都会だ
明日が日曜日とあって多くの人がテント設営やら散策やら横尾に向かう人やら…
一般の観光客も結構な数だ。
そんな大都会を早く離れて明神に向かうも結構な人の往来がありなかなかスムーズに歩けない
遠慮しながら避けながらを繰り返し明神、河童橋へと帰って来ました。

上高地のバスターミナルでは運良くご夫婦と若い女性二人とバスのチケット売り場で一緒になり
タクシーを持ちかけて即返事でまとまり、バスの出発を待たずして
タクシーで沢渡まで帰って来ました。
沢渡到着は15:30、なかなかの速いペースで素晴らしい山行を満喫できました。

涸沢の紅葉は絶対パノラマコースを使うべし!
特に屏風の耳へは行くべし!!

今回チャレンジして本当に良かったと思いました。
このコースはお勧めです。

           

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