乗鞍 猫岳(2581m)BC(久手牧場より)
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2013.3/3(日)  前夜車中泊

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山スキーに逆上せている。でもなかなか同行して貰える仲間が居なくて
今シーズンはゲレンデスキーで端っこばっかり楽しんでいる。
それでもどうしても行きたくって、単独は危ないから…と自覚して居ながらも
日曜日ならきっと誰か登っているだろう山を選んで決行する事に…
乗鞍の猫岳だ、

久しぶりの前夜車中泊、仕事を18時に終え、その足で高山まで下道で、目的の前夜泊用
駐車場には意外に早く21時チョイ前に着くが、天気がなぁ?
高山手前から雪がちらつき、今、この駐車場ではシンシンと降り積もり辺りは真っ白だ。
それでもなんとなくウキウキしてしまうのは何故だろう?

そんなコンナで久しぶりの雪見で車中泊独宴を楽しんで23時過ぎには眠りについていた。

  
      

R41 宮峠辺りから真っ白で慎重に車中泊Pに、駐車場は真冬だが車内はホカホカ?外は雪がキラキラ

3/3(日) --薄   

ほろ酔い気分でぐっすり眠り4:30に目覚ましを合わせたものの、目を開けてみれば雪が降ってるし
まだ真っ暗だ、もう一度シュラフに潜り込み再度起きれば既に5:00だ
白みかけて来た空だが
どんよりしていて…今日はダメかな? そんな思いでお湯を沸かし水筒に詰め込んで
取り敢えず登山口に向けて車を走らせる。
ほうの木平スキー場辺りで明るくなり、見上げればどうやら大丈夫そうだ、
雪も止んで少し青空が覗いている、
駐車場には先行の車が3台停まっていて人影は無いが直ぐにもう一台、3人のパーティーだ!
この人達を見て決心し、単独行ける所まで行こう…と準備しいざ!

    
国道沿いの久手牧場の看板から取り付き道路沿いを登り詰めれば
牧場の管理道路へ、そこから急な斜面を真っ直ぐ登れば
第三尾根の広い新雪バーンへ、牧場のシンボルの老木が立つ。
昨日積もった新雪の第三尾根を、先行者のトレースに沿って
ガンガン上ると背後に白山、左手に穂高がちらちら…
目の前には朝陽に照らされた輝岳の素晴らしい雪景色が応援してくれる。

やがて大きな人工物の聳える広場に出る、夫婦松展望台だ。
先ずは、ここからの景色に堪能する。
   
牧場上部の景色…サンライズだ
    
素晴らしい景色の中、キラキラ輝く新雪の中最高の気分でグングン登り詰める
           
夫婦松展望台からのパノラマ(張りあわせの為ズレテいます

笠岳~抜戸岳~双六岳~西釜尾根~槍ヶ岳~奥穂高岳(西穂~独標~焼岳)~前穂~明神岳~六百山~霞沢岳
   
槍ケ岳~大喰岳~中岳~南岳 奥穂~西穂~独標~焼岳、前穂 白山
           
夫婦松では一人でパノラマ堪能、
こんな新雪で青空の中、とっても贅沢な時を過ごしました。

それにしても雪の白さが違う!昨日降り積もった雪が素晴らしく白い、白いと言うより光っている
そんな贅沢な空間を独り占めだ。

ゆっくりして居ればこのまま一日が過ぎてしまいそうなくらい名残惜しいが
目の前に見えて来た猫岳はまだまだ遠い! 先を急ごう!

先行者のお蔭で迷う事は無い、トレースが無ければ絶対迷いそうな林間をショートカットしながら
トレースがついている、有難い。

   

グングン進めば先行者が休憩中だ、トレースのお礼を告げ、自分も休憩する
ここでのパノラマは雲海が広がりまたまた素晴らしいじゃないか
思わずシャッターを押す
   雲上のパノラマ(張りあわせ)    

笠岳の左に 黒部五郎岳と北の俣岳が姿を現す
林間を先行するパーティに追随させてもらい深い新雪をショートカット
しながら付いて行くといよいよ猫岳が目の前に聳え、
広く真っ直ぐ伸びる乗鞍スカイラインに出る、フワフワの雪の中を
猫岳への取り付きを探しながら行けば、今日、朝一番の登山者の
トレースがあり、それに追随する事に…、この時点で先行の3名とは
別コースだ。
取り付きからは結構な急登の林間を進み、大きなZ字で登ると
開けた猫岳の麓に出る、途端にカリカリだ
暫くスキーを立てない様に慎重に登るがその内横滑りを含め
確保が厳しくなりスキーアイゼン装着だ、
大崩山から猫岳への3名が確認できる。
少しばかり天気が怪しくなってきて、頂上を目指す
今はこの山肌に一人だ
  
スカイラインを猫岳に向けて
           

猫岳頂上到着は11:52、6:50出発だから5時間かかっている訳で
結構遠かったなぁ
単独頂上で写真を撮り満喫していると大崩山からの縦走組3名が
訪れ、お互い写真を撮り合う。
彼らはもう一度大崩山に戻り下山すると言う。
雲がどんどん上昇して来るのが気になり、早々に頂上を離れる事に、

頂上制覇だ…乗鞍を背にして
           
猫岳…頂上からの雲上のパノラマ…北アルプス(張り合わせです)

左に笠岳~槍ヶ岳~穂高~明神、真ん中に常念~蝶が岳、手前に霞沢岳、右手前は十石山
           
笠岳、左に薬師岳と黒部五郎岳 槍ケ岳と南岳 常念岳~蝶槍~蝶が岳
           
頂上からの雲上のパノラマ…乗鞍岳(張り合わせです)
左に四ツ岳~大丹生岳~大黒~魔王岳、手前の烏帽子岳~恵比寿岳~摩利支天岳~剣ヶ峰~奥ノ院、手前に里見岳
乗鞍の向こうは御岳山の稜線かな? 雲海に浮かぶ白山
無風状態の快適な頂上を後にスキーで滑降下山です
ガリガリのバーンを通り越せばフワフワパウダーをスカイラインまで一気に下りて
後は来た道筋を、パウダー選んでグングン滑ります。
写真を撮りたいけれど単独なんで滑りの結果だけちょこっと残します。
  
 

  三人サンの後に続きグングン下り、ほとんどノンストップで
夫婦松展望台へ… 少々やばいか?ガスってるぞ?
でも後は下るだけ…最悪車道を目当てに下れば何とかなる。
そんな不安もどこ吹く風か?林間に入ればコースはしっかり
確認出来、途中少々休憩を入れて
帰って来ました。
林間のシュプール
           
単独で不安を抱いての今回の山スキー
天気にも恵まれ、先行者にも恵まれ、最高のロケーションと
パウダーを頂き楽しい単独BCとなりました。
また一つ自信がついたような気がします(過信は禁物!!)

今シーズン、もう一山登りたいな?

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