茅ヶ岳 (1703.5m)
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2013.2/1(金) 2名

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山に興味を持ち始めた南国育ちのI君を誘い三度目の山行だ
過去三回の内、一回は雨の中の山行、もう一回は現地近くまで行くものの
雨で観光して帰って来た。かろうじて恵那山だけは快晴に恵まれて山の気分を満喫したものの
何か物足らない様で…山の良さがまだ解らん?…などとボヤイテいる。
それならば、やはり北アルプスに、と思うのだが冬は無理なので、今回は北アルプスも見える
茅ヶ岳へ案内する事に。
果たして気に入ってくれるだろうか?

1/27(日)    

朝5:00待ち合わせ、知多から走って来ると1:30位のハンディだ。
それでも寝坊する事無く時間にI君と合流し高速で一路韮崎へ、
途中諏訪で朝ご飯を摂り韮崎で高速を降りて昇仙峡ラインをグングン行くと深田久弥公園の駐車場だ
7:50、休憩入れて約3時間のドライブだった
途中の諏訪湖はカチンカチン、目の前の八ヶ岳に朝日が昇って綺麗だったなぁ。

公園駐車場には朝早い人達の車が4台ほどの停まっていた、トイレもあり広い。
天気は素晴らしく今日はI君にも素晴らしい展望を満喫して貰えそうで期待が膨らむ。
何とかして、山は良いなぁ…と言わせたいわけで…

準備を終え雪の登山道を進み深田久弥の公園を遠目に見ながら茅ヶ岳に向けて進む。
広く車の通った跡のある雪道をゆるりと行けば舗装された車道にぶつかり、横切って
登山道を進む。少し傾斜を増した辺りから雪も多くなりアイゼンをどうしようかと悩むが
無しで進むことに。



突っかい棒の当てられた大岩を過ぎて水の流れていない沢沿いを行くと
最初のポイント、女岩に着く。崩壊が多く危険な為、立ち入り禁止になっているが
初めてなので近くまで行ってみると
女岩から染み出している岩清水は氷柱になっていたが、樋からの水は流れていた



女岩の由来ですが、
もちろんご想像の通り、女性の大切な場所をイメージしての名前らしいです、ヒトが生きていくうえで
大切な水が湧き出していることと、新たな生命の誕生してくることが、重なって
命名されたのではないかとHPにありました。
そういえば、山の神様は女性であるというウワサもあるからなぁ?



そんな女岩を髙巻く様に急な斜面を登って行けばやがて尾根に出て
落ち葉の敷き詰められた広い山肌をゆるりと登るが、深い落ち葉の下の見えない所が凍っていて危険だ
緩いが慎重に進みいよいよ久弥の終焉の碑のある所までもう少し…と云う所でとんだ事態に…
     
           
先行しているI君の様子がおかしい、右足の様子が変だと言う?
本人もどうなっているのか?まだ解っていないようだが、聞けば
『右足の太ももにポンとボールが当たったような感じがあって、踏み出すと痛い!』
と言う事らしく、少し座って休んでみるが徐々に痛みが増してくると言う。

歩いて見ると間違いなく痛みが走るらしく、多分筋の損傷だろうと思われた。

良い天気で、今日こそは楽しい山の体験を…と思っていた矢先の出来事に何も言えないが
これで山行は中止だな!と心でつぶやく。
到底怪我人を放って置く訳には行かず諦めていたが、I君がしばらく休みたいから行って来い!
と気にしてか強く勧めるので、何度か押し問答をした挙句、動かないことを約束して
単独頂上を目指す事に…
     
  
そうと決まれば駆け足で
広い山肌をグングン登り分岐の
尾根へ、そこから直ぐに
深田久弥の終焉の碑へ
手を合わせ雪の付いた岩場を
頂上目指す
 
   深田久弥の碑と頂上手前   
           
単独登り始めたのが10:45、頂上到着が10:13、写真を撮って下山開始が10:40、I君との合流が11:00
締めて1:15分一人にしたわけだが、この時間で分かるように頂上で写真を撮っていた時間が25分と長かった
これは反省だが?それ位天気に恵まれ素晴らしい展望でした。
           
南アルプス 左遠くに塩見岳~農鳥岳~間ノ岳、中央に鳳凰三山(左にちょこんと北岳の頭)
~アサヨ峰~甲斐駒ケ岳~鋸岳
拡大写真
多分、塩見~農鳥~間ノ岳 鳳凰三山、オベリスク 甲斐駒ケ岳~鋸岳
               
八ヶ岳、左から 編笠山~ギボシ、権現岳(手前に三ッ頭)~旭岳~キレット、
向こうに尖がった阿弥陀岳~地蔵の頭を経て横岳
           
北アルプス、左から乗鞍岳~霞沢?焼岳?~穂高~キレット~常念岳…かな?
富士山もくっきりと 浅間山も頭だけ 頂上です
瑞牆~金峰山 瑞牆山 金峰山
てなわけで写真撮り捲りに時間がかかり大急ぎでアイゼン付けて駆け下りました。
ちょこんと座って待つI君は寂しそうでしたが?元気だ。

11:02に下山開始
先ずは自分とI君の荷物を背負い女岩まで駆け下りてまた駆け上がる、
I君は歩けるだけゆっくりと歩いて来て、丁度女岩の上あたりで合流、
ここからの急斜面を手を貸しながら一歩ずつ下山し女岩で休憩だ。12:08、一時間かかった訳で…

          
女岩で休憩し、やはり荷物を先に運ぶ事とし、I君にはゆっくり
歩くよう約束して二人分の荷を車まで駆け足で運ぶ、
12:10に女岩を離れる。
途中の林道まで車を運ぼうと林道へ走らせるが残念なことに
ゲートが閉まっていてまた逆戻りだ。
その後は自分のザックを空にして背負い、また登山道を戻る。

I君と合流したのはまだまだ登山道上部で、13:25だった。
時間的な心配は全く無かったが、余り歩かせて治りが遅くなる事が
気がかりで、ザックを使ったレスキューを試みてみる、
が、15Kのザックと違い60Kの体は重すぎる…が、少し前のめりに
バランスをとると何とか行けそうだ。
背負っては歩き、自分で歩き、を何度か繰り返し
車に到着したのは14:10、意外に早く戻れた。
 


 
14:30に車を走らせて多治見には17:30位だったかな?
事前に病院に電話しておいて夜の7:00には診察して貰えたようだ。
怪我は筋肉断絶、いわゆる肉離れだったようで動かさず安静が一番らしい
全治するには3ヶ月位はかかりそうだね?

今回こそは…と展望の良い山で天気も良く最高のコンディションだったのに
素晴らしい展望を見せられなかったのがとても残念だったが
山は逃げないし…
全治したらまたチャレンジ出来ますか?
どうしても、山の良さを解って欲しいと思うのですが…

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