焼岳  (北峰2393m・南峰2455.4m)
中ノ湯温泉P~焼岳~上高地
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2011.8/30(水)

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8/30 多治見   中の湯P登山口(1600m) 31 登山口
中の湯新道
  下堀沢出会
中の湯ルート出会
  焼岳南峰
(2455.4m)
焼岳北峰
(2393m)
焼岳小屋(2100m)
(着) 21:00 起床4:50 6:35 7:55 8:30 10:40
(発) 18:30 就寝23:00 5:30 6:45 8:00 9:35
上高地工事用
道路出会
  田代橋経由
帝国ホテルバス停
  中の湯バス停
(タクシー)
  登山口
旧安房峠道路
  中の湯温泉 多治見
(着) 12:00 12:24 12:38 13:15 13:37 17:40
(発) 12:30 13:30 14:20
  南峰まで
登り
  北峰から
上高地
  今日の歩行時間    高低差
登山口より
  高低差
北峰~上高地
       
  2:30   3:00   7:00   855m   950m        

西穂山荘から焼岳小屋まで縦走したのにピークを見上げただけで下山した寂しい思いがあり
いつか焼岳へ登らなければ…と宿題になっていたのが気にかかっていたが、天気と睨めっこしながら
雨模様の合間を縫って良さそうな日が丁度休みだったので、前日思い付いたように前夜泊で出かけた。
いつもの事で反省するが、出発当日に登山届を出す。

8/30(水) --

仕事を終えてルート19号を藪原まで走り、道路拡張工事中の別荘地を過ぎ堺峠を超えて野麦の集落を
過ぎれば直ぐに梓湖が見えて来る。
R158に合流し上高地入口を過ぎて旧国道を安房峠目指して
登ると10号カーブ辺りに登山道入り口があり10台位の駐車スペースがある。
誰も居ない。
早々に一人宴会を開催し明日に向けて眠りに就くが、目の前の笹薮に訪問者が居るようで
時々大きな音と同時に笹が揺れているのが少々気になる。熊かな?イタチかな?

朝快調に目覚めると周りには4台の車が停まっていた。気の早いご夫婦は既に準備を整えて出発するばかりだ。
身支度を整えてザックを担いだのは5:30を少し回った頃だろうか曇り空が少し気になる。

登り始めは結構急登な樹林帯だ。直ぐに汗が噴き出て出掛けに半袖を選んだのは大正解だ。
ジグザグに登り詰めると最初のピークに出るがロケーションは全く無い。
結構岩やら根っこやら人気の登山道の割に自然そのもので残されており

好きだなぁ、こんな登山道

やがて平坦なトラバース気味の雑木林に出るとダケカンバやナナカマドが目に付き始める
結構赤く染まったナナカマドもあり秋だなぁ。今年の秋の訪れは結構早いかも…
やがて目の前がパーっと開け噴煙を上げる焼岳が現れる。
思わず声が出てしまう位突然に現れなかなか感動だ。東から広がる雲がもう直ぐ覆いこみそうで心配だなぁ。
到着、登山道 対面の登山道 急登を 目の前に広がる焼 下堀沢出合と焼 噴煙
此処からは焼岳を目の前にずーっと見ながら登る筈なのに、前回の仙丈に行った時の再来か?雲が覆い始めた。
梯子が幾つか現れた頃にはガスの中だ!でも頂上では…と期待しながら花を写真に撮りながら登る。やがて
岩の連続するガレに入り暫く直とする…???
あれ?あれあれ?  何かおかしいぞ? 道標も何も無いし、こんなガレを登らせる登山道は無いだろ!
地図を広げて確認するとどうも南峰に向けて登っているようだ。
戻ろうかどうしようか迷うが、予定よりもかなり早いのでこのまま南峰を制覇してから北峰へ行く事としそのまま登り詰める。
正規の登山道では無いが以外に登りやすくあっという間に南峰に到着だ。
残念ながらロケーションは無い。証拠写真を撮り北へ向かおうとルートを北に取るが、目の前の大きく音を立てて噴き出る
噴煙は硫黄の匂いが強くもし有毒ガスでも吸おうものなら…と安全第一に思い留まり、少し来た道を下って
北峰への正規のルートへ向かう事とする。
トラバースは容易で直ぐに正規のルートへ出る。そこから少し登れば北峰、南峰の分岐の看板の立つ稜線だ。

此処からは岩の色が噴煙で白く染まり、所々硫黄が噴き出ている。その岩は見事な位、鮮やかな黄色をしていて綺麗だ。
噴煙の噴き出る音も手伝って、違う世界を歩いている様だ。
なかなかの感動ものです。
やがて北峰のピークを踏み、周りを見渡すがガスの中でロケーションは全く無い。残念だ!
写真を撮り独りの時間を過ごそうと、歩荷してきた秋味で…乾杯!
リンドウ? イタドリ ルートが違うかな? 南方へ 北方へのルート 分岐
噴煙が噴き出る 鮮やかな色で綺麗だ 温泉卵の匂いの中で
一時間位ゆっくりしただろうか?その間に単独の男性が二人、雑誌から抜け出たようなファッションの山ガールそのものの二人、
登山口で一緒だった若いカップル、が訪れ賑やかだった。その間時々雲は切れるがハッキリせず、
見たかった火口の噴煙や火口湖は残念ながらお預けだ。これで仙丈と焼岳とリベンジが二つ残ったな。

ピークでともに過ごした皆さんに別れを告げ上高地に向けて下山開始だ。
焼岳を回り込むように焼岳小屋に向けて下り始めると少しだけ雲が切れて視界が広がる。小屋がくっきり、上高地も
眼下にしっかり広がるが肝心の山の連なりは頭だけすっぽりと隠れている。
今日は無理だな

ガレた急な岩場を九十九折に下れば以前ピークを眺めただけで下山した焼岳の展望台が見えてくる。
岩場を飛んで道案内してくれる岩ひばりが可愛かったなぁ

焼岳小屋はひっそりと佇んでおり人の気配が無い。きっと休憩中かな?
それにしても人に会わないなぁ

小屋からはイタドリやナナカマドなど色んな植物の中を上高地を下に見ながらぐんぐん下る。
やがて垂直にかかった市販の梯子の架かった岩場を下るが、結構高度感もあり梯子の柔らかさも手伝って怖い!
そんなこんなで両手ストックでしっかり支えながら暫く下ると大きな樹林帯に入る。
そこで出会った青年は上高地のバスターミナルの従業員で夏中上高地で生活していると教えてくれた。
羨ましい様な?毎日だとどうかな?と思ってみたり、

灌木帯をひたすら下り続けてやっとの思いで工事用車道に出た頃は小屋から1:20分を経過していた。
道先案内人 上高地 ひっそりと 柔いなぁ 明神と前穂 登山道出口
田代橋方面へ歩き田代橋から帝国ホテルへ向かう道は
すっかり観光気分で大勢の人達で賑やかだ。梓川から見る焼岳は
頭に雲を被りロケーションは今一だ。
帝国ホテル前のバス停で待っている客は自分を含めて4人だ。
やがて期待していた通りに空のタクシーが停まり
交渉したら値打ちに乗せてくれた。
中の湯バス停まで¥500だ!
 
田代橋から見る焼岳 帝国ホテル 汗を流して
バス停からは延々旧国道を歩き新中の湯旅館の横を通って駐車場まで約40分で辿り着いた。以外に早かったかな。
後は着替えて、中の湯の温泉に貸切で浸かり贅沢な気分で体を労り帰路に就きました
中の湯温泉の駐車場には小熊が生活?しているのか?我が物顔で遊んでいました。
聞けば親から離れて逃げもせずずっと居ついている様だ。
昨日の笹薮の中の招待はお前さんかな?

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