御嶽山(濁河温泉登山口より)

剣ヶ峰(3063.4m)〜摩利支天(2959.2m)
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2010.7/18(日)日帰り  2名
 

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7/18 多治見   中津川経由
濁河温泉登山口
  湯の花峠   のぞき岩
避難小屋
お助け水   飛騨頂上
五の池小屋
  摩利支天
乗越し
  賽ノ河原
避難小屋
(着) 6:50 7:50 8:15 8:50 9:35 10:04 10:11
(発) 4:00 7:00 7:50 8:20 8:55 9:40 10:04 10:11
二の池新館   二の池本館
  剣ヶ峰頂上   賽ノ河原
避難小屋(昼)
摩利支天
乗越し
  摩利支天
頂上
  摩利支天
乗越し
  飛騨頂上
五の池小屋
(着) 10:34 11:01 11:42 12:14 12:37 13:07
(発) 10:40 11:15 12:04 12:14 12:45 13:25
登山口
温泉経由
  多治見       登り
飛騨頂上迄
 
  飛騨頂上〜
剣ヶ峰迄
  剣ヶ峰〜摩利支天
飛騨頂上迄
 
  下り
飛騨頂上〜
 
  全山行時間
(着) 15:25 19:30       2:35   1:25   1:55(1:35)   2:20   8:25
(発) 16:10               内休:20        

先週、先々週と二度にわたって計画した御嶽山だったが、いずれも雨にやられて雨男に逆戻りかと諦めていたら
Hさんから濁河温泉から行かないか…と誘いがあり、一つ返事でOKした。
剣ヶ峰、摩利支天の両方のピークと御池巡りを一度に踏破してしまいたい俺としては結構ハードな行程だが

…、まっ、何とかなるだろうと高をくくって甘い気持ちで当日を迎えた。

自分の計画では雨続きだったのに、きっちり梅雨も明けて見事な快晴の朝を迎えて出発だぁ

7/18(日)日帰り   

一日で剣ヶ峰と摩利支天山を制覇しようと、いつもより早い4:00に待ち合わせて中津まで高速を走り
後は257号線〜41号へ出て飛騨小坂、濁河温泉へまっしぐらだ。朝の高原の道は清々しく気持ちが良い。
岩魚釣りに訪れ良く走る濁河への道はいつ来てもカーブが多く危険と隣り合わせだ。Hさんの運転は信頼できるが
それでも緊張感、ピリピリだ。

やがて露天風呂に訪れた事のある湯本館の横にある温泉登山口に到着するが既に一杯で、仕方なく少し下の
市営の温泉駐車場に止める。流石日曜日、結構な人が止まっているのか?御岳登山か?

早々に準備をして濁河川源流の草木谷に架かる橋を渡り、神社で安全を祈願して仙人滝を覗き見ながら
階段状の整備された登山道をグングン登る。それ程斜度は無く灌木に囲まれた道は風が心地よく快適だ。

聞こえるのは小鳥の囀りと沢の音と、風…
草木谷を渡る登山口 仙人滝を覗く 整備された登山道
やがて草木谷をもう一度渡る橋を越えて少し斜度を九十九折に上げていく。やがて、ジョーズ岩を過ぎれば
硫黄泉特有の匂いが鼻を突く『湯の花峠』
だ。おばさん達が場所を陣取っていたので休まず進む。
右遥か眼下に糸のように流れる沢が見える。濁河川の源頭に続くのだろう。その先は摩利支天山か?


ペンキで細工された蛙岩を過ぎれば『覗き岩避難小屋』に着く。登り始めて1:15経過で、自分より10歳上のH氏は
少し辛そうか?小休止して歩き始めるが纏わり付く羽虫が鬱陶しい。

少しゆっくり目のペースでお助け水のポイントに着く。実際には水は無い。
此処でH氏より、少し調子が悪く自分のペースで行くので先に行ってくれ!と言われ別れての行動に
少し躊躇するが全部登破したい気持ちが優先し帰りの五の池で待ち合わせる事を決め先に行く。

歩き始めれば森林限界は直ぐで、北に乗鞍、西に白山が雲に覆われているが見える。
天気も上々だ。岩の登山道をグングン登ると自転車を担いで登る学生4人を抜いた。話せば、京都からの
サイクリングで福井から九頭竜を抜けて高山〜御岳を越して松本方面に向かうそうだ。
やたら元気が良いが?たいしたものだ…と感心する。

やがてコマクサの群生地に出るが登山道の周りには少なく禁止区域に沢山咲いており意地悪だ。
写真に収め登りきると『五の池小屋』、飛騨頂上に到着だ。目の前に摩利支天乗越しが見える。頂上は見えない。
  
     
源頭に駆け上がる草木沢  遠く白山が  美しく咲き誇るコマクサ
     
剣ヶ峰迄全部行けそうな時間なので決心しお腹を満たして目指すは
先に剣ヶ峰だ。三ノ池を眼下に見て、五の池を何度も何度も振り返りながら
岩肌をグングン登り詰めると賽ノ河原が見える摩利支天乗越しに着く。
多くの人が休憩している横を通り過ぎ
賽の河原に下って行く。道端のお花が目に優しい。

賽ノ河原は意味ありげな地名だが、本当に先だった子供たちが積み石を
したかのような積み石が多くありなんとなく長居は無用である?
早々に岩場を登り開けた二ノ池本館に向かう。

二ノ池には大きな雪渓があり、心なしか暑さを和らげてくれるのだ。
吹く風もヒンヤリ感じる。
見下ろせば五の池が美しい 
     
本当??賽ノ河原の積み石 ひんやり二ノ池 剣ヶ峰頂上につづく道
     
二ノ池で少し風に当って元気を更に貰って剣ヶ峰を目指した頃は陽射しも暑い10:30を過ぎた頃だ。
覚明上人立ち往生の地を見ながら稜線に出ると福仙菩薩の御堂があり、
そこからは黒沢口からの登山者も多いのか?列を成して頂上へ行く人だかりだ。


やがて御岳頂上小屋の狭い脇を抜けると立派な石の階段がありその上が頂上だ。3067mの頂上は
人工的な頂上で、始めてきた自分には信仰心も余り無いので感動は半減だったが、きちっと手を合わせ
今回の無事と帰りの安全祈願をして少し景色を楽しみ、人だかりを後にした。

中央アルプス、南アルプスは雲に覆われどれがどの山なのかさっぱりだ?それでも富士山は見えた様な…
     
王滝頂上からは人がどんどん 立ち入り禁止の火口 富士山が…
     
 逃げるように人混みを後にして、来た道をスピードを上げて駈け下りる。頂上からは一ノ池を探してみたが
良く解らずだ。何処かでお昼を…と思いながら適当な静かな場所を探すがなかなか見当たらず結局三ノ池を
眼下に見ながらの場所、賽ノ河原避難小屋まで来てしまった。11:40だ。

途中イワギキョウ、イワツメクサなどお花が綺麗に咲いている。目と心に優しく映る。
     
イワツメクサ 三ノ池を見下ろしながらお昼だぁ 頂上を
     
お腹を満たした頃、例の自転車の学生が登って来た。休んでいる人達に声をかけられながら
何度も同じ説明をしているのだろう。何処から来てどこへ行くのか、何のために自転車を担いで登るのか?
何度も何度も…

ジグザグに摩利支天乗越し迄登り返して展望台方面を見上げると、Hさんが居るではないか。
此処まで登り摩利支天頂上を制覇して、今お昼を終えた所だと云う。ちょっくら自分も頂上を制覇して五の池での
待ち合わせを確認して別れた。
摩利支天への道はほぼトラバースで楽な道で、お花も咲いており快適で気持ちが良い。
ガスが無ければなお快適だろう。

20分程で頂上だ。ガスがかかり想像の世界だ。写真を撮り証拠を残して頂上を後にし、
五の池でH氏に合流したのは1:00だった。

H氏の調子も戻り少し休んで帰路に着いたのは13:30頃だ。
市営の温泉で汗を流し、H氏の運転で帰路に着き楽しい一日は終了した。
     
ハクサンイチゲ シナノキンバイ  コイワカガミ 
     
ツガザクラ アオノツガザクラ イワベンケイ
     
 念願叶っての三度目の挑戦で達成できた御嶽山
Hさんのお陰で濁河からの登山度での初登頂が出来ました。
この登山道は鳥の囀りと沢の音と、木陰に囲まれて風が心地よいのと、
とても好きな登山道となりました。有難うございました。

今度はスキー担いで冬に登りたいな。


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