五色ヶ原(2500m)
(室堂山口2450m~浄土山2831m~龍王岳2872m~獅子岳2741m
~五色ヶ原2500m~黒部ダム1550m
黒部ダム~竜王岳まで標高差1322m)
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2015.7/20(火)前夜泊~22(木)    

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出逢った花
鳥たち


白木峰での出逢いの後、券を頂いて早速お礼も兼て立山へ
ここん所低山続きだったので久しぶりのアルプスに期待する
お花も綺麗な所らしいし


7/20(火)  ~21(水)/
快晴の中、15:30出発でR19を走り、何時ものように木曾の山並みを見上げつつ
洗馬からアルプスサラダ街道へ入り懐かしさに身体全体を浸しながらどっぷりと信州を満喫しつつ
豊科のアツプルランドで買い出しして目的地扇沢へ…
無料駐車場はガラガラで何時もの川沿いの広いスペースを陣取り駐車
後は独宴でほろ酔い…
明日の立山に思いを馳せながら快適な館で夜を過ごす

朝、目覚めてみれば今晩から下り坂…の予報がウソのような素晴らしい青空だ
7:30のトローリーバスに乗り込み8:50に室堂到着だ
お土産に…と背負ってきた五一ワインを届けに職場を尋ねるが
残念ながら本日遅番とのことで昼出勤らしい
それまでマテン!と言う事で早々室堂へ出て浄土山を目指して登山を開始する
室堂~黒部ダム~黒部平~大観峰~室堂へ…

黒部平からの大パノラマ

左に鹿島槍ヶ岳、中央に鳴沢岳~赤牛岳、尾根を経てスバリ岳~針ノ木岳~船窪岳~

南方??良く判らんが野口五郎岳~水晶岳方面かな?

見上げれば大観峰と立山の連なり
室堂に降り立てば

職場を尋ねるも
逢えず

室堂からの立山


           

室堂から360度panorama
左の瘤は?その右から大日岳~別山~立山、浄土山~室堂山~国見岳~天狗山かな?

そんなこんなで何時来ても満足のロケーションを満喫しテント背負って先ずは浄土山へ
整備された石畳を進み分岐を室堂山方面へ…雪渓で20名程のグループが何やら訓練?指導?
を受けている様子だ、周りを見渡せば平日と言う事もあるが静かな山道、
ほゞマイペースで静かな歩きが出来そうだ
道端には山野草が咲き目に優しい

チングルマ

ベニバナイチゴ

ハクサンイチゲ

シラネニンジン

ウサギギク

時々雪渓をステップ効かせて横切りつつ岩場を登れば浄土山への岩道に取り付く
振り返れば立山が一望だ
この景色は何度見てもいいね


富山湾まで一望の立山~この頃から嫌な雲が立ち込め始めました

浄土山への急な岩を登り詰め、先ずは前回未踏の北峰へ…
お花畑にいやされつつ本峰へ
何組かのグループが休憩中の中ロケーションを写真に収め目の前の龍王岳を目指す


北峰の軍人慰霊碑、浄土山頂上、これから目指す龍王岳

浄土山で出逢った花
シナノキンバイ、 チングルマとイワカガミ、 ハクサンイチゲ、 イワギキョウ、 イワツメクサ、 タテヤマリンドウ
ヨツバシオガマ、タカネヤハズココ、 チングルマ、 アキノキリンソウ、 ヤマハハコ、 コバイケソウ

龍王岳も岩場の急登だが登りは短く直ぐだ
頂上直下ではイワヒバリが出迎えてくれた…初登頂からのロケーションを写真に収め
来た道を下って五色ヶ原を目指す


振り返れば浄土山、立山の連なり

五色ヶ原と北アルプス

黒部湖と針ノ木方面…一ノ越から東一ノ越(雷殿)への登山道が見えます
初めて雄山に登った時この道を雷殿まで歩いたけど…今は雷殿までは行けないようです

龍王岳を下り分岐を鬼岳方面へ西側斜面を下り、途中から東面に変わる辺りからまたまたお花畑となる
一眼レフを出して写真に収めながらでなかなか前に進めずだ
やがて鬼岳の東面のコルに出るとその先、景色は一変して雪渓地帯に入る
滑らないよう急な下りを慎重に進み雪渓の先は木道となりほゞ横這いに行けば
少しの登り返しで獅子岳に到着する…獅子岳(2741)12:36だ

龍王岳から獅子岳までのお花畑
ミヤマコウリンカ??、 ハクサンフウロ、ミヤマタンポポ、 シナノキンバイとミヤマキンポウゲ、 クルマユリ、 オオヒョウタンボク
アオノツガザクラ、 ミヤマダイモンジソウ、 トウヤクリンドウ、 シナノオトギリ、 エゾシオガマ?、 コバイケソウ

そんなこんなで一気に怪しくなってきた空からパラパラ~ザァ~と雨が…
仕方なく雨具を着こみザラ峠に向けて一気に400m程下る
有難い事に雨は直ぐに止み雨具を脱いでの下りだ、この下りも花が癒してくれるが
雷鳥の雛にも出逢えて大満足の下り道でした



下りで出逢った花
コイワカガミ、 ミヤマシオガマ、 イワギキョウ、 オタカラコウ


下り始めればクサリ場あり梯子ありで慎重に…
途中から見える富山湾方面は雲に覆われていたけれどしっかりロケーションが広がっていました
一気に下ればやはり登り返しがある訳だが、山荘までは150mの登りでそれ程でも無いかな?
北側の抉れた山肌を見ながら30分ほど登り返せば木道の延びる高原に出る
一気に景色が変わり雲上の楽園だ
植生も一部増えてイワイチョウやハクサンコザクラも咲き乱れる…が
後から聞けば今年は雪が多く花は少ないらしい
それでも大満足のお花畑だ

ゴゼンタチバナ、 ウサギギク、 イワキキョウとニガナ、 シナノオトギリとイワツメグサ、 ツマトリソウ、 マズルソウ
イワキキョウ、 ハクサンシャクナゲ、 イワイチョウ、 ハクサンコザクラ、 イワカガミ、 コバイケソウとクルマユリ

もう一度富山湾を眺める

コバイケソウ草原

途中、テン場への分岐を見ながら五色ヶ原山荘を目指す
目の前には鳶岳、鷲岳がたおやかに横たわっていた

五色ヶ原山荘と左に薬師岳、右に鳶岳と鷲岳

繋がる木道を渡り切ると山荘へ着きガラスの引き戸を開けると御主人が迎えてくれる
テン場の手続きを済ませて明日のルートを確認し、雨模様の今晩のテント泊に労いの言葉を頂いて
先行者1張のテン場へ向かう、途中思った以上に残雪が残っていた

この広いテン場に二張、聞けば鎌倉の若者で、仕事を辞めて彼女と別れ四国愛媛の実家に帰る
前の山旅らしい…剣から立山を抜けて明日薬師へ続けるとの事…
少し人生にケジメをつけて四国で農業を頑張るらしく、四国へ来たら寄ってくれ!!
とビールの力も借りて意気投合し嵐の前の静かな時を楽しく過ごしました

山での出逢いは人生を語る若者が多いなぁ~
山はそんな心の整理、断捨利の場なのかなぁ


そんなこんなで夜も更けてテントで眠りに就くもつかの間、23時頃から予報通りパラパラと…
パラパラがザーザーとなりザーザーが途切れる事無くザザザザザァ~
本当にバケツをひっくり返したように…の通りこれでもかぁ~と降り続く
やがてテントの下が水枕に…流れて溜まるような場所ではないのだが、流れるより
降ってくる雨の量の方が多いのだろう
浸水を心配するも全く沁みて来ず安心して水枕でうとうとと…
そんななが~い夜が白みかけて来た頃止むかな?と期待するもそんな気配もない
仕方なく荷物をザックに詰め込みテントだけ残してテン場にあるトイレに運ぶ
昨日の若者も同じようにテントを残してトイレの建物へ
お互い慰めつつ小降りになった所でテントを片づけてザックに詰め込む



 7/22(木) 


又の再開を約束したか?しないでか?
ここで別れて黒部ダム湖への登山道に向けて出発だ…5:30
登山道は木道が続いていて、いいようなものの無ければ増水した川を歩くようなものだった
しかし出かけて直ぐに雨も止み、所々青空が覗き好天の兆しに期待しつつ先を急ぐ


草原をゆるゆると進み2362m地点まで来ると、まるで滝壺に真っ直ぐ落ち込む滝のように
登山道は真っ直ぐ真下へ…此処から急坂が続くのかな?
今までの様相とは打って変わって低木樹林帯の急坂道となり滑らないよう気を遣い下る
所々ゆったりした休憩ポイントを通るが、小雨とはいえ雨続き、先を急ぎたくって休憩なしだ、
雨に濡れたナナカマドやウツギの花が綺麗に咲いていた

やがて関西電力の施設の鉄塔がある地点へ
此処を大きく回り込むと今までの整備された登山道とは違ってほゞ薮こぎに近い道となる
この道を下る人は少ないのかな?


歩き始めて1:30、コースタイムでは3:00、ほぼ半分かな?
薮こぎの路もその内灌木帯の山道となり九十九折に下っている
黙々と下り川が見えてくると、川に沿って下りやがてダムのバックウォーターへ
黒部ダムの最深部かな?

鉄塔あたりから強く降り始めた雨も強くなるばかりで自然と足早になり
なんやかんや8:15、テン場から2時間30分で平の小屋到着だ
釣りの泊り客3人が出かけようか迷っている所へ到着で休憩させて貰い
釣り談義を楽しませて頂き再び雨降るダム湖沿いを出発だ

ダム湖沿いの道は梯子のアップダウンありザレて滑りそうなところあり
濁流にのまれそうな樹の橋ありでなかなか変化に富んでいるが
それでも同じような延々と続く山道で気を遣いながらで結構疲れる
こんな雨の中でも遊覧船は運行しているようで…乗せてくれ!!とつい叫びたくなってしまう

そんなこんなで黒部ダムへの到着は12:18分、歩き始めて6:30だ
丁度タイミング良くトローリーバスに乗れて駐車場へは丁度13:00到着だ
早々着替えて汗を拭き下道で無事帰って来ました


久しぶりの3000m級アルプスの山行だったが
天気予報の急変により思いっきり降られた、こんなに降られたのは2度目かな
テント泊を始めた頃に笠ヶ岳でもあったね

次回は薬師岳への縦走でチャレンジしたいコースとなりました
                         

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