谷川岳(オキノ耳)(1977m)
(谷川岳度合口746m~登山口~頂上まで標高差1231m)
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2015.4/25(土)~26(日) 前夜泊 5名

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出逢った花や鳥たち


会で盛り上がった春山合宿を前にUi君の提案で笈ヶ岳への雪山山行の計画が持ち上がった。
一つ返事で行く事にしたが賛同者が多く4名、最終的にベテランのTさんを加えて5名での計画となった。
が、近くなって登山口までの除雪が雪の量が多くままならないらしく、計画の日には長距離の
アルバイトを強いられると言う事になり中止?延期?
それでもせっかく5名で休みを取ったのだからと距離がありなかなか行けない北関東の谷川岳に行く事になり
前夜泊で計画実行だ。
今年会で購入したエスパースのジャンボテントの設営訓練も兼て5名で我がランクルでいざ!出発
明日からの天気は良さそうだ。


4/25(土)  前夜泊
天気予報は大丈夫、ピーカンの空を期待して夕方5:00集合、5名を乗せた重い荷を我がランクルは物ともせづ
ガンガンと軽快に走る。どの辺りからだろう?帳が下りた闇に車のライトだけが行き交う高速道路、
何度も走り慣れた所なのにその時々で気持ちが昂る
伊那谷を過ぎ遠く白馬岳方面までの北アルプスのシルエットを心の中で懐かしみ
長いトンネルを過ぎれば夜景の綺麗な姨捨山パーキングエリア
大休止を終えて一路関越自動車道へ、つい先週走った場所だね。
水上インターを降り温泉街を素通りすれば目的の谷川岳ロープウエー乗り場の立体駐車場に到着する。
出かけは17:00、到着は21:50、4:50の楽しいドライブだ
1Fのみが解放されていて先客は4台ほど、トイレに近いスペースに駐車し早々にテントの試し設営
問題なく設営するが冬用のインナーが難しく、あーでもないこーでもないと繰り返し
最終的には設営完了、次回から間違えないように印をつけ落ち着き
いよいよ宴の始まりだ
楽しい宴だが明日の山行に備え適度に就寝、丁度0:00位だったかな?

4/26(日)ピーカン  
翌日は30分ほど計画より遅れての出発だ
テントを片づけ朝食、準備とテキパキと片づけ5:30に車のロックをかける
車道を進みゲートを過ぎ2,3度カーブを回れば登山道に…此処からいよいよ日本三大急登と言われる
谷川岳、西黒尾根コースに取りつく。
成程、急だね、ゼイゼイだ!!
登り始めて直ぐに高価な物を落としたとKko君、暫し探すが出て来づ、半分拾われての届け出を期待して
登山再開だ
朝早い事もあるが、この時期としてはとっても締まっていて歩き易い雪面でキックで固定し滑らないよう
急登をガンガンと登る
やがて尾根となり、すぐ右の樹林帯の夏道と並行した雪道を好んで詰める。
樹林帯、岩場の登山道より雪道の方が涼しく心地よく好きなのだ。
一気に真っ直ぐな急登が始まり此処で自分はアイゼン装着だ。

アイゼンで軽快にクラックの入った急な雪道を避けながら詰めると最初のピークに到着する
目指す谷川岳方面が見え始める場所だ
少しダウンし急な坂道が更に斜度を増して立ちふさがる
が、仰ぎ見る天は真っ青、今季、我慢していた透き通るような青空を一気に放出したような空の青さだ
気持ちの良い山行が続く

広大に続く急登の雪原あり、
岩場ありで変化を楽しみつつ
目の前にづっと見え始めた一ノ倉岳を仰ぎつつ
ガンガン登れば雪の解けた岩場へ…
此処でちと小休止するが
さっきから聞こえている不気味な音が時々耳を突く
雪崩れは頻繁に起きている様だ
岩場からの絶景

雪崩れた様子と何時雪崩れてもおかしくない様子…怖い
岩場の鎖場を乗り越え急登を進めばラクダの背に着く
初めての大休止ポイントだがちょこちょこ休んでいるので
早々に先を目指す。
此処からは更なる急登の雪面が続くが
快晴に後押しされて元気一杯だ

遠く東方面には霞んではいるが至仏岳や武尊山が確認できる
今年定年後に長期山行で登りたい山だ、また来るぜ!
とにかく泣けるよな晴れた空の下、雪道のお蔭で陽射しは強いが涼しく気持ちよい登山を続ける。
そんなこんなで快調に登り詰めると巌剛新道の標識に出る
だいぶ登って来たかな?

その後も広大な急な雪面や岩場ををアイゼン効かし慎重に登り
詰めれば大きな一枚岩の氷河の跡を過ぎ
ザンゲ岩の脇に差し掛かる。

ザンゲ岩の前後の雪は波間のように大きく切れ落ち、何時ドサーっと行ってもおかしくない様に見え
こわごわ…早く抜けきりたい一心で疲れた足に力が入る


ザンゲ岩を乗り切れば天神尾根との合流が直ぐで今まで見えなかった西側のロケーションが広がる
肩の小屋の向こうに苗場山が確認できる。
西黒尾根の閑散とした登山道に比べ天神尾根の登山者は賑やかだ。
道の合流とともに人の合流も多く賑やかな頂上、トマノ耳は直ぐそこだ。
頂上からの青空に拡がる素晴らしい展望
先ずは西の苗場方面
かぐらスキー場など初めて見るロケーションだ

東方面のロケーション…登りたい山のオンパレードだ


巻機山

越後三山と朝日岳

越後駒ヶ岳

白毛門


遠く燧ヶ岳



遠く至仏岳



左に男体山?
と武尊山


一ノ倉沢を望む
賑やかなトマノ耳頂上にザックをデポして全員で谷川岳最高地点のオキノ耳へ
一旦下り少しの登り返しで10分ほどで頂上制覇だ
此処からのロケーションも素晴らしく満喫したのち
富士浅間神社へ懺悔のお参りに…
心からの懺悔を行ったかどうかは別としてそれぞれの思いを拍手に込めてお参りだ。
なぜかこんな高所に小さな小さなふきのとうの芽が出ていました。


来た道を戻りトマノ耳でゆったりお昼休憩をして後は下山あるのみ
下山は肩の小屋から真っ直ぐロープウエーを目指し楽々下山です。
天神尾根は意外に厳しい岩場などもあり
あっという間に帰れるかな?っと甘く見ていたら、なんやかんやでロープウエーまで
1:20もかかっちゃいました。


肩の小屋目指して
下山開始


鐘のある
肩の小屋


シリセードで
スイスイのゲレンデ


結構な急坂を
下ります


熊穴避難小屋
真っ直ぐ下ったら


関越トンネルの
煙突発見


雪が無くなり
道も無くなり


岩場は10m
結構シビアだ


やっと見えて
きました…


一気に下山だ



ロープウエーはスキー客中心に利用するとあって随時動いていて
直ぐに乗る事が出来、1230円の片道券で一気に駐車場着です。

お目当てのお風呂を探すも何故か休館日で、仕方なく公共のテルメで汗を流し
一路高速で帰って来ました。
片道425㎞、遠い道のりも眠気も起こらず意外に元気なまま無事帰って来ました。




テルメから見上げる
オジカ沢の頭


とにかく最高の天気に恵まれ
最高のメンバーで楽しい百名山の一座を制覇できました。

                         

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