火打山(2461.8m)
(笹ヶ峰登山口1310m~高谷池テン場(2110m)・登山口~頂上まで標高差1151.8m)
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2014.4/26(土)~27(日)   会山行…春山合宿 5名   

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出逢った花や鳥たち


今年の春山合宿、パートⅠ、会の大ベテランNさんでもまだ行きたい時期の行きたい山が
在るんですね?日本のアルプスなんぞ、年間通して知り尽くしていると思っていたのに…?
そのNさんがまだ行ってなくって行きたい山!
それが意外や以外、冬の火打山だそうな?
火打山は大好きで何度も登っているNさんだが雪の火打山はまだ未踏らしい。

そんなこんなで今年の合宿は雪の火打山に決定だ。
メンバー全員スノーシューかワカンでスキーはゼロ、
どうしようか出発間際まで迷うが、メンバーと同行と言う事でスキーは諦めっる事にし
スノーシューでの参加となる。

5名テント泊、自分の車1台でいざ出発だ!


4/26(土)   
天気予報は二日間とも好予報、楽しい雪山を期待しつつKko君ちに3:30集合だ
メンバーはリーダーのNさん、Kken君、Kko君、Tさん、会員予備軍のU君、それと自分の5名だ
大きなザックとテント泊用の荷物5人分を我が愛車に楽々積み込み、真っ暗な中、高速で妙高高原を目指す。
途中薄明るくなって来た頃の駒ケ岳のSAで朝食を摂り、後はガンガンと走って妙高高原へ
途中長野から見渡す山並みが素晴らしい。
妙湖高原から杉野原スキー場を経て笹ヶ峰までの道すがらも季節の山菜が咲いていたりで雪の中の
春を感じさせてくれる。

目的地、笹ヶ峰の駐車場には予定より少し早い7:10着、距離は301㎞だ、集合場所から3:40、遠いね?

駒ケ岳SAで休憩し高速を降りれば妙高山がドーン!杉野原をグングン登り笹ヶ峰のPへ
登山口直ぐのPは既に満杯で50m程下った所にある大きなPに楽々駐車する。
早々共同装備を振り分け、準備を整え出発する。7:45出発だ


笹ヶ峰のブナ林を、小鳥の囀りに耳を傾けながらスノーシューやワカンで
自由気ままにゆるゆると登り詰めれば1時間20分程で黒沢の出合に到着
9:05、ここで一息入れていよいよ急登に差し掛かる。
雪に埋もれた夏道の十二曲りをほゞ直登する、
ここは意外に辛い急登で休み々尾根を目指す。
枝分かれした大きな立派なブナの脇をすり抜ける様にグングン直登
スノーシューの爪をしっかり食い込ませながら滑らないよう
慎重に登り詰めれば尾根に出る。ここが十二曲りを登り切った広場だ
振り返れば高妻山や戸隠山、乙見湖が大きく広がる。
少し雲があるがまずまずの素晴らしい天気だ

乙見湖を眼下に高妻山~戸隠が連なる

ここで一息入れた後は富士見平らに向かう最後の急登が待ち受けている
夏道の十二曲りを登り終えた
所で…
一息休憩です

戸隠方面が一望だ
           
休憩後、スノーシューをアイゼンに履き替え、その最後の急登を登り詰めれば広場に到着だ。
スキーの人達もアイゼンからスキーに切り替えている様だ。
我々も再度スノーシューに変えて富士見平らを目指しす。
富士見平まで出れば目的の火打山がドカーンと存在をアピールし、目の前には黒沢岳が構えている。

最後の急登を登り詰め富士見平へ出れば火打山がずっと見え始める
ここで初めて後悔したなぁ~あの雪山を知っていればスキーで来ない訳がない!
残念だ、ここからの稜線から頂上は充分スキーで楽しめそうだね。

左に焼山、真ん中に影火打山、そうして火打山がかっこよく連なっている
そんなロケーションを楽しみながら、スキーで来なかったことを後悔しながら
グングンと左記を急ぐ
富士見平の広々とした雪原をゆったり登り詰めて西に大きくトラバースすれば
今宵の館の管理小屋、高谷池ヒュッテが見えて来る。当然幾つかのカラフルなテントが見えるが
意外に少なく10張り歩かないか位だ。
目標が見えれば各自それぞれ思い思いのコースを取り小屋まで一気に辿り着く。
一番早かった自分が館の手続きをして、高谷池い一番近いシラビソの木の根元に土地を確保、
全員で先ずは館の設営だ。12:47設営完了だ

時間も早い事からその足でピークを目指す事にするが、何故かゆっくりしたいKko君は行かない!
それはそれでおいて置いて、他4名は火打山を目指す
高谷池の上を渡り天狗の庭への急登を登れば目指す火打山は目の前だ、…だが遠いなぁ
広い天狗の庭の雪面はキラキラ光りまるで氷の絨毯を曳いた様な神秘的な光景だ
雪面に手を伸ばせばパリッと直ぐに壊れてしまう。
そんな絨毯がずーっとピークまで続いていて…綺麗です。
結構急でシビアなトラバースを長く進みやっとの思いで雷鳥平らに出る。少しだけハイマツが
顔を出していて雷鳥を期待するが出ては来てくれなかったね。
高谷池を出発してキラキラな雪面をグングン進み雷鳥平らまでやっとの思いで到着する、振り返れば妙高山だ

雷鳥平からサクラ谷方面を望む、スキーでの下山の方向だね

雷鳥平からはほゞ直登で目の前に聳える火打山ピークを目指す

急登だが綺麗な雪面を登り詰めれば頂上へ、噴煙を上げる焼山が目の前だ

陽も陰始め雪も締まって来てスノーシューでもがっちり雪面をとらえる事が出来て一歩一歩が確実だ。
こんな快晴の中…こんな時間に…此処に居る事に…感謝!満足の登行を力一杯励めば
2461.8m、雪山、火打山の頂上制覇だ。15:34 二度目だね。
頂上での勇士達…妙高山をバックに
                        

ピークからの焼山、向こうに遠く雨飾山が見える。
妙高山と黒沢岳
ピークでのロケーションを楽しみ時間と相談しながら早々に下山する。
下山はあっという間で来たトレースを走るように下る。
途中U君がハイマツ帯の雪にハマリ身動きできない状態になり
皆で引き揚げ難を逃れる。

天狗平は雪も良いが秋の方がもっと良いかな?
秋の枯れて行く光景を思い浮かべながら
火打山は秋がニアウ。そんな思いを馳せていた。

そうは云っても雪の火打山も素晴らしいね
下山はあっという間でテン場へは17:00に到着だ
留守番してくれたKko君と合流しビアで乾杯、寛いでゆっくりしていると
今宵の帳を降ろす時を迎え皆カメラ片手に外へ…
標高2000mの日の入のショー待夢に見入って束の間の心洗われる瞬時を過ごす
sunset近い天狗の庭からのロケーション

sunset


後は館での楽しい一時を過ごし明日の下山に備え、意外に早い就寝を迎えました

           

4/27(日)  
高谷池ヒュッテ前のテン場出の一夜は意外に暖かく、ぐっすり睡眠がとれた
それでも早朝4:00過ぎに火打山頂上を目指して出立するKko君のガサガサに目が覚めていた
その後、また一眠りしてテン場周りの雑踏にもう一度目が覚めれば日の出ショーの
始まり待夢だ。

北東から昇る陽を受けて焼山から火打山が明るく鮮やかな色を付ける間、
暫し世間を忘れて大自然の営みに身を置き、感動を覚える。
爽やかな朝だ!


ショータイムが終われば朝食待夢、準備をして食べる頃にはピークを踏んだK君が帰って来て
全員での美味しい朝食だ、
その後はテン場の片付け、手際良く分担作業も阿吽の呼吸で事が進み
ゆったり過ごした高谷池の館も8:00には撤収、下山開始となる。


素晴らしい快晴の空の下、下山開始して富士見平まで来れば
目の前にバーンと大きく広がるロケーションが素晴らしい
目の前には黒姫山~高妻山~戸隠、振り返れば黒沢岳が目の前だ。

暫しそのロケーションを写真に撮り得した気分で下山モードに気分を
切り替えてグングン下る。




目の前には黒姫、地蔵山~高妻山、戸隠、右に堂津山、奥に奥西山~中西山~東山の連なり

ゆるゆると富士見平を後にしてGW後半を楽しもうと登って来る登山者と挨拶を交しつつ
ガンガン下れば十二曲りの急な登降地点へ…ここも足を弾ませる様に緩んだ雪を楽しみつつ
下ればあっという間に黒沢出合の橋に到着だ。
沢の水で喉を潤し野鳥の囀りに心を洗いながら、ここで一休み




休憩後は、緩んだ雪を踏みしめながら春を告げるブナの足元を右に左に縫うように
自由自在の雪行だ
陽射しを浴びて気温も上がり汗ばむ身体を雪の冷気で冷やしながら、
延々同じ様な下山を繰り返せば、昨日の朝くぐった登山口の門に到着、終了だ。

まだお昼前の下山、ゆったりお風呂で汗を流して帰路に就きました
妙高高原インター近くで見つけた…それもたまたま見つけた看板頼りに辿り着いた
蕎麦屋でお腹を満たして高速で真っ直ぐ帰宅しました。


妙高高原の関川の関所の蕎麦屋さん
この時期、やはりスキーだね
高谷池~火打山頂上は素晴らしいゲレンデだ
スキーでの下山はルートの研究がもう少し必要だが、
今回スキーで行かなかった事に、後悔しきりでした。

次は必ずスキーでチャレンジだ!
                                   

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